2007年5月9日水曜日

ヤマハ、ハイブリッドピアノを09年春投入

 【浜松】ヤマハはアコースティックピアノとデジタルピアノを融合した「ハイブリッドピアノ」の開発に着手した。デジタル音源をアコースティックのようにピアノ全体で響かせる新しい概念のピアノで、商品第1弾を09年春に投入する。同社は両方のピアノを生産・販売する強みを生かし、ハイブリッドピアノを市場活性化の起爆剤とする考えだ。
 ハイブリッドピアノ開発のため、従来は別々だったアコースティックとデジタルの開発部隊を融合し、約20人の専門チームを立ち上げた。アクションや弦など要素技術を研究し、「アコースティックのタッチや響きとデジタルの機能性を両立したピアノ」(岡部比呂男取締役)を目指す。
 ヤマハは4月に音・音楽事業を成長の柱とする新中期経営計画をスタートさせた。国内楽器市場は少子化や低価格な海外商品の流入など課題を抱えており、ハイブリッド技術で巻き返す戦略だ。

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